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更新日2019.12.05

mission2「小木イカをリサーチせよ」

2019年12月x日。
前回の蓬莱島に引き続きミッションが協議会によせられた。

「小木イカをリサーチせよ」

最近、隊長は朝コーヒーを飲みながら新聞を読むのが好きなようだ。だから、ここ最近朝の会話と言えば朝刊のトップニュースになることが多い。

「ねえ、イカ刺し食べたくない」
と隊長の一言。どうやら新聞に書かれていた大和堆での外国の違法漁船の影響で、昨年過去最悪の水揚げから、今年はさらに最悪の水揚げとなっているイカのことを見ての発言らしい。

「いいですね、美味しいところ連れてってくださいよ」
「そうね、じゃあその前にお仕事ね」

ということで指示されたのが小木イカのリサーチ。

イカは世界で毎年330万トン収獲されてるけど、その約三分の一の100トン近くを消費するのは日本人。特にイカ消費量に関しては石川県はトップ3に入る消費量。さらに能登には国内でもイカの漁獲量が多い港、小木港がある。函館、八戸に並ぶ日本三大イカ漁港の一つ。

さらにイカについて調べてみた。

 英語では、
・squid:(ツツイカを表す)
・cuttlefish:(コウイカを表す)
・calamari:(主に調理されたイカを表す)

漢字では、

・烏賊

イカの文字がなんで烏(からす)?と思ったけど、それは遠い中国の故事にさかのぼるよう。中国の古書『南越志』に『あるとき、からすが水面に浮かんでいるイカを捕らえて食べようとして舞い降りた。このとき、イカは死んだ振りをしていて突然からすにその長い足を絡めて水中に引きずりこみ、からすを食べてしまった。からすを襲う賊であるのが「烏賊(いか)」』とある。

なるほど。

さらに調べると、聞いたことがなかったいろんなことが出てくる。
「イカの遠い祖先は巻貝」
「イカの心臓は3つ」
「イカの寿命は1年」

「スルメを販売する商人たちの間で、損をする=「スル」という言葉入っていると縁起が悪いということで、スルを当たりという字に変えて「アタリメ」と呼ばれるようになり縁起物になった」
「生きて水中を泳いでいるイカを一匹と数えるのに対し、商品として並んでいるイカは一杯」

いろんな雑学あるんだ~。

さてと、「イカ」
とりあえず百聞は一見に如かず。隊長連れて小木港に行くか!


「ここが小木港かー、あれあの大きな船は何?」
「あれが、この小木港を支える中型イカ釣り漁船ですよ」

「この船で、新聞に載っていた大和碓に行くし、北海度にも行くし、オーストラリアにだって行ったことあるんですよ!パイオニア精神がすごいんです。これぞ小木スピリッツ!!」

「ここって夜は真っ暗になりそうね」

「そうでもないんですよ、そういうと思って夜の写真とっておきました」

「意外とライトあるから素敵」
「そうなんです、ここ最近お店も増えてきてるんですよ。居酒屋だったり、レストランだったり、バーだったり」
「なんだか観光雑誌には載ってないけど、観光スポットとして楽しめそうね」
「まさにそうなんです、しかも、これ朝とったんですけど、いいでしょ?」
 
「なんだかこれから旅立ちそうね」

「あっ、そうだ、ちょっと横道それましたね。イカでしたね、イカって見たことあります?」
「あるわよ、居酒屋ででてくるわ。刺身頼んだら出てくるあの白いイカでしょ」
「あっ、白だと思ってました?違うんですよ、ほら」

 

 

 

 

 

「アオリイカは透明、直前に食べた魚も見えてるでしょ、スルメイカは茶色がかっているしね」

「へぇー知らなかった~、そういえば見たことなかったな~、水族館にもあまりいないよね、何で~」

「それは、イカはとってもデリケートな生き物らしいので、ああいうところで飼うと長く飼えないらしいんです」

「そうなんだ~、で、生きているイカは、小木のどこにあるの」

「おっ、さすが隊長、いよいよ核心にせまってきましたね」

「小木のイカと言えば、これです」

「あれれ、凍ってるよね」
「そう、これが小木の名物、船凍イカ。釣ったすぐに船内で一尾ずつ凍結するイカなんです」
「これ刺身がうまいんですよ、ある大手雑誌の編集の方も、生イカよりも、船凍イカのほうが甘くておいしいって言ってたらしいですよ、しかもアニキサス症の心配もないし言うことなし!!」
※魚に寄生するアニサキス幼虫が人の胃壁や腸壁にもぐり込んで発症すること

「で、知ってました?小木の地域に古くから住んでる人って大きな冷凍庫必ずあるんですって。しかも、そこには船凍イカが箱毎入ってるらしくって年中イカを楽しんでるみたいですよ」

「しかもイカの部位は骨以外は全部使うんですって、くちばしは焼いて食べたり、皮は味噌汁、ゴロは塩辛に使ったり、とってもエコな食べ物なんです」

「で、どこで買えるの、どこで食べれるの」

「またしても、よくぞ聞いてくれました」

「今まで買えるところ少なかったんです、そこで、来春イカが買えて、イカが食べれるスポットが先日みた蓬莱島の近く、九十九湾のイカの駅としてオープンするんです」

「イカをリサーチした結果、イカの駅というおもしろそうな建物を発見したということで、今回の報告は終わります、ということで、イカ刺しはオープン後に食べてください」

「ますます食べたくなったのに~、はやくオープンして~」

バットニュースが多かったイカだけど、グッドニュースもあった。これからイカがどんな歩みをしていくのが楽しみ!!

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